2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

安心・とかちの暮らし(176)「『暮らしのレスキューサービス』のトラブルが増加しています」

 トイレ詰まりの修理や、鍵の修理・交換などをネット広告を見て依頼したら高額な請求を受けたという相談が増加しています。注意点を帯広消費者協会の協力でまとめました。(Chai編集室)

【事例】
 自宅のトイレが詰まってしまった。インターネットで修理業者を調べ、「水回り修理950円〜」という広告を見て修理を頼んだ。作業員が来て、最初ポンプのようなもので作業したが改善せず、「便器を外して排水管を確認する必要がある」と言われた。トイレが使えないのは困るので承諾したが、作業後30万円請求された。手持ちの現金がなく翌日支払うことにしたが、広告の金額よりもあまりにも高額で納得できない。

【回答】
 「暮らしのレスキューサービス」は、事例のようなトイレの修理のほか、水漏れ・排水管などの詰まりの修理、鍵の修理・交換、害虫駆除、冷暖房設備の修理、ドア・ガラスの修理、給湯器の修理などで、事業者が消費者の自宅などに訪問して対処するサービスのことです。

<注意点>
 広告に表示されている料金で作業ができるとは限りません。依頼する前に、その料金でどこまで作業できるのか、作業内容や追加料金などを確認しましょう。契約を急がされたり、次々と高額な作業を提案される場合には作業を断りましょう。請求額や作業内容に納得できないなら、後日納得した金額で支払う意思があることを示し、その場での支払いは断りましょう。広告表示額と請求額が大きく異なる場合など、クーリング・オフができる可能性もあります。業者とトラブルになった時には、居住地の消費者相談窓口に相談しましょう。

【相談窓口】
帯広市消費生活アドバイスセンター(とかちプラザ1F Tel:0155・22・8393)、またはお住まいの各町村消費者相談窓口か道立消費生活センター相談窓口(Tel:050・7505・0999)へ。なお、帯広消費者協会では、会員を募集しています。通常立ち入れないような施設を見学できたり、各種広報物の提供を受けられるなどの特典があります。年会費:1口2,000円 問:帯広消費者協会 Tel:0155・22・7161

安心・とかちの暮らし
暮らしの困りごとについて、帯広消費者協会の協力で事例を紹介する連載です。

※フリーマガジン「Chai」2023年10月号より。