2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

パン愛で、パンパン(5)「農家の思いを伝えるこだわり小麦のパン~kanouseipan加納製パン」

〈カンパーニュ〉1本700円、1/2本350円。材料は十勝産小麦、水、天日塩のみ。数日かけてゆっくり食べることで、風味や香りの変化を楽しんで

kanouseipan加納製パン
生産者の思いをこめた「いつものパン」

 住宅地の中に緑色の建物が目を引く。同店のパンは、自家製粉した十勝産、道産小麦と自家製酵母を使った生地を手ごねで長時間発酵させ、しっかり焼き込む。香り高く、ミルキーな甘みや歯ごたえのある食感だ。

 扱う素材はすべて顔が分かる生産者から。「使用する材料のことを知らずに生産者の思いを伝えられない」と店主の加納雄一さん自ら農場に直接足を運び、心を通わせる。

 手に取りやすい価格にしているのは、日常的にパンを楽しんでほしいという加納さんの心遣い。食材の宝庫・十勝だからこそ、豊富な地元食材を使った料理と共に味わって。

 「うちのおいしさの秘密は十勝の農家の愛情120%入りだからです」と加納さんはほほ笑む。

〈アンコとバター〉250円は、オフイビラ源吾農場の有機エリモ小豆で作る自家製あんを使用。程よい甘さとバターが素朴なパンによく合う


<kanouseipan加納製パン>
帯広市西15条南12丁目1-48
営:10時~無くなり次第終了
休:月・火曜、他不定
インスタグラムID:kanou_seipan


※フリーマガジン「Chai」2022年10月号より。
※撮影/辻 博希。写真の無断転用は禁じます。