2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

牛乳サイコー!最高&再考(2)「モゥ~っとミルクQ&A」

Q.牛乳は冷凍保存できる?
A.
飲み口が変わるのでお薦めしない。冷蔵保存を。ただし、匂いを吸収しやすいので、強い香りのものは近くに置かないように気を付けて。開封後は、しっかり封を閉めることをお忘れなく。ホワイトソースなら冷凍できる。

Q.牛乳が固まるのはなぜ?
A.
牛乳に含まれるタンパク質は果物や貝類の酸で固まる。クラムチャウダーのとろみ、レモン汁や酢を使った手作りチーズもこの特性を利用。ただし、生のパイナップルなどに混ぜるのはご用心。酵素が苦み成分を生み出す。

Q.乳牛は何を食べている?
A.
青草では1日に50~60kg、乾燥した草では約15kgを食べ、60~80Lの水を飲む。乳を出すため、たくさんの餌が必要だ。水の量や餌の違いで、生乳の乳脂肪分など成分が変わる。夏はさっぱり、冬は濃厚に感じられる。

Q.一頭から搾れる量は?
A.
乳牛の大きな乳房は4つに分かれ、1日に20~30L搾れる。これは200mlの牛乳容器に換算すると100~150本に当たる。1頭の乳牛から採れる生乳で、牛乳やヨーグルト、チーズやバターになるたくさんの原料を得ている。

Q.いつでも乳が搾れるの?
A.
搾乳期間中しか搾れない。乳牛は生まれてから大きくなるまで14~16カ月育てられた後、約280日の妊娠期間を経て出産、初めて乳が出る。乳を出せるようになるまで長い期間が掛かるため、短期間で生産量を増やすことは難しい。

Q.搾る量は調整できる?
A.
搾乳期間中は、乳房炎などの病気を防ぐため毎日の搾乳を止められず、1頭から搾れる量を増減させるのは難しい。酪農業界では、かつて生乳不足が起きた時の経験から、乳牛は減らさないよう取り組んでいる。

飲んで守ろう、十勝の牛乳
 全国の酪農をリードする十勝。十勝に住む私たちが、牛乳を飲むことは酪農を応援することであり、地元を元気付けること。牛乳の楽しみ方でも、全国をリードしよう!

取材協力・資料参照
一般社団法人Jミルク(https://www.j-milk.jp/index.html)、十勝総合振興局

※フリーマガジン「Chai」2022年4月号より。
※イラストの無断転用は禁じます。