2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

みっけ~幸せの種~子育てリレーエッセー~(103)「10代の性教育を考える」

援助を求められたとき、大切に受け止められる大人や社会でありたいですね

 先日、管内の中学校に行きました。学校からご依頼をいただくときは「性教育講話」のほか「自己肯定感を高める」という内容のご希望も多いです。

 中学生といっても経験も家庭環境も親子関係もさまざま。自己肯定感って何だろう?と毎度、私も自問自答しています。自分を好きになる? そのままのあなたでいい??周りと比較され、成績や順位や評価がつく日々を過ごしているのに、そのままの自分でいいなんて誰も思ってくれないと感じている子も多いでしょう。

 そんな10代の皆さんに私が伝えているのは、「あなたはどうなってもいい人じゃない」ということ。自分はどうなってもいい人ではない!と自分自身が思えること。それが自己を肯定することではないかと思っています。

 その気持ちが暴力にあったとき、傷つけられたとき、誰かに虐(しいた)げられたとき、助けての声を出せるかどうかにもきっとつながる。自己を肯定することはそのために必要な力です。

<高田めぐみ>
2児の母(高校2年、中学2年)。看護師。いのちと性のひろばsakura代表。8project・上士幌町生教育チームメンバーとしても活動中。


●8project…「smile」「support」「spirit」。子どもとママのココロが笑顔になるよう、多彩な視点から応援・支えていくプロジェクトです。

みっけ~幸せの種~子育てリレーエッセー~
子育てについて、十勝管内の3人のママさんが寄せてくれたエッセーを紹介するChaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2021年1月号より。