2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

お風呂とグルメのちいさな旅(7)「気軽にサクッと! リフレッシュ 十勝のサウナは熱い!」

 「ととのう」ことから、日々の疲れをリセットしたい人に注目を浴びているサウナ。サウナに負けない〝熱いサウナ愛〞にあふれた十勝サウナ協議会の後藤陽介会長が、サウナビギナーのために正しい入り方や、「ととのう」ためのコツを伝授!

HOW TO サウナ
 サウナ・水風呂・休憩を1セットに、3~4セットするのが効果的

◆STEP1

シャワーで体と頭を洗い、体の水分をよく拭き取ってサウナ室へGO。5~8分汗を流す。


ココがコツ!
頭を覆ってのぼせを防ぎながら、足先も温めて。

◆STEP2

シャワーで汗を流したら水風呂へ1~2分。火照った体がシャキッとする。


ココがコツ!
緊張しないよう深呼吸して息を吐きながら肩までつかり、そのまま動かない!

◆STEP3

外気浴や浴室内のチェアで休憩。5~10分を目安に休み、リセット感をじっくり味わって。


ココがコツ!
くれぐれも無理は禁物。水分補給も忘れずに。

※写真は湯宿くったり温泉レイクイン



今のサウナは〝修行〞じゃない!「ととのう」には休憩が最重要
 -「ととのう」ってどういうこと?
 熱いサウナと水風呂で脳が驚いた後、休憩することで幸せ感を呼ぶ脳内ホルモンが放出され、身も心もリセットされる感覚に。これが「ととのう」状態。従来のサウナはストイックに熱さと冷たさを味わうものでしたが、今は休憩が重要です。

 私は週4日ほどサウナに入ります。サウナで「ととのい」、心身をリセットすることで新しいアイデアが生まれます。サウナに入りながら、十勝のサウナをより良くしようと思いを巡らせています。

 -サウナ初心者は水風呂攻略を
 水風呂が苦手な方は多いはず。実は私もそうでした。サウナ室は天井に近いほど暑いため、頭が先に温まってしまい、足先はまだ冷えている状態。これでは水風呂がつらい。サウナ室内では頭を熱からり、体育座りで頭と足の高さを近づけ足先も温めて。水風呂につかったら動かずに。温まった体から出される熱が〝衣〞となり、過度な冷えを防ぎます。水風呂攻略がサウナを楽しむコツ!まずは正しい入り方にトライしてください。

後藤陽介会長
サウナによる観光推進を目的に発足した十勝サウナ協議会の初代会長で、十勝ガーデンズホテルの若きイケメン社長。



後藤会長Select! 初夏に気持ちい~い♪サウナ
 自然が気持ちいい季節は外気浴も気持ちがいい!後藤会長に初夏にオススメのサウナを紹介いただきました。

<十勝まきばの家>

日本初のワイン樽を使用したオリジナルサウナ。森の音をBGMにゆったりできる。


池田町清見144
Tel:015・572・6000
料:ワイン樽サウナ80分+シャワー&休憩30分プラン(定員3名)6,600円
営:11時~16時20分受付(1日9組限定。前日17時まで要予約)。年末年始休館



<湯宿くったり温泉レイクイン>

日本初のコンクリートサウナに入れるのはココだけ!初夏の屈足湖で涼んで。


新得町屈足808
Tel:0156・65・2141
料:2,000円(2時間)
営:13時~18時(前日までの要予約)



<十勝川温泉 観月苑>

セルフでロウリュが楽しめる。雄大な十勝川の景色を眺めながらの外気浴は格別の心地よさ。


音更町十勝川温泉南14-2
Tel:0155・46・2001
料:1,500円
営:(平日)5時~8時、13時~21時(土・祝日・特日)5時~8時、13時~15時、18時~21時 ※特日:大型連休・お盆・年末年始 営:13時~21時(最終受付 20時)

サウナグッズは面白い!
 デザインも豊富なサウナグッズ。ビギナーだもの、カタチから入るのもアリでしょ!

サウナモンスターの〈サウナハット〉

熱から頭を守り、のぼせを防ぐフェルトハット。サウナモンスターは十勝発祥のブランドで、道外からも熱い視線を浴びている。各8,800円


いろどりファームの〈エッセンシャルオイル トドマツ〉

トドマツの枝葉を約2時間蒸留して抽出したオイル。自宅で蒸気浴する時に、湯を張った容器に数滴垂らせば、深い森に囲まれたサウナにいるかのよう。7ml 2,970円


十勝地サイダーとコラボの〈TOKACHI SAUNA SODA 37〉

十勝サウナ協議会と十勝地サイダー研究会が共同開発したサイダー。広尾町産の塩と大樹町産のシラカバ樹液を加えた、レモン果汁入りのすっきりとした味わい。240ml 370円


北海道ホテル〈サウナ専用マスク〉

冷水に濡らして着けることで、熱波から鼻やのどの負担を和らげる。2,000円~


取り扱い・撮影協力/森のスパリゾート 北海道ホテル



★サウナ豆知識
サウナの蒸気、どう楽しむ?
 フィンランド式の「ロウリュ」は、ストーブで温めた石に水を掛けて発生させた蒸気を浴びる。ドイツ式の「アウフグース」は、タオルなどであおいで蒸気や熱波を体に浴びる。あおいでくれる施設も。

サウナに飾ってある“木の束”はなに?
 「ヴィヒタ」というシラカバの枝の束で、フィンランドのサウナグッズ。かつては魔よけの意味があったとか。現在ではアロマを楽しみ、体をたたいて血行を促進する道具になっている。ただし、日本のサウナでは基本的にNG。枝が生み出す自然の造形に癒やされて。

十勝のサウナの特徴は?
 モール温泉の活用はもちろん、日本一の清流の水風呂など、十勝の自然を存分に取り入れてゆっくりとサウナを楽しめるよう工夫を凝らす。現在の協議会参加は全9施設で、フィンランド式が多い。

※フリーマガジン「Chai」2022年5月号より。