十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年5月号

特集/はさんでおいしいLet'sサンド!

てくてく名店さんぽ(3)「谷保製菓」

「100年企業を目指します」と社長の谷保祐司さんと店長の谷保亜貴さん。約1,200種の駄菓子がそろう

駄菓子で地域を元気に
 ラムネにふ菓子、ヨーグル。童心に帰ってしまいそうな駄菓子が所狭しと並ぶ、「おかしのたにぽん」。地域に恩返しを―という谷保製菓の思いから生まれた店だ。

 1935年菓子製造業として創業し、53年から卸業を始めた。

 時代とともに市内の菓子屋が次々と姿を消す中、子どもたちのため一念起して6年前に始めたのが、小売りだった。税込み5円~の菓子を求めて、小銭を握った小学生らがレジ前で列を作ることも。小さな〝お得意さま〞のため、由に使える電卓自も用意する。父母・祖父母代には幼少時代にタイムスリップする魔法のような空間。家族間の話題提供にも一役買っている。

 11月には管外5カ所目の店を東神楽町に構えた。「帯広で育てられ子どもら元気をもらってきた。他地域にも笑顔を届けたい」と4代目の谷保祐司さん。駄菓子文化は、今なお熱い。

谷保製菓の事業の一つ「うるおい菓子BOX」は帯広を中心としたオフィスに設置。サラリーマンの小腹を満たす

懐かし駄菓子の他、〈ようかいけむり〉や〈なめんなよカード〉など昭和世代にはたまらないおもちゃ雑貨も


<おかしのたにぽん 帯広店>
帯広市西19条南3丁目
レインボーヴィレッジ内
Tel:0155・35・2525
営:10時~19時30分
休:年末年始(12月31日~1月2日)

<谷保製菓>
帯広市西24条北1丁目2-2
Tel:0155・37・6600



てくてく名店さんぽ
帯広や十勝の町の名店を紹介する、Chaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2020年1月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。