冠動脈CT無料送迎サービス開始~帯広徳洲会病院
帯広徳洲会病院では昨年10月の竹之内豪院長の着任以降、循環器内科の診療体制を強化。また、竹之内先生自身も十勝管内全域の医院や診療所を訪問し、地域医療に貢献すべく目を向けてきました。そうした中でスタートした新サービスについて伺いました。
【プロフィル】
帯広徳洲会病院の院長を務め、専門は循環器内科。病院の組織運営はもちろん、自ら現場に立ち患者と向き合う。日本内科学会認定医、日本循環器学会認定循環器専門医、日本心エコー図学会SHD心エコー図認定医。
不安を解消するために循環器内科の受診を
循環器内科は、心臓や血管などの循環器系の疾患を専門に扱う内科です。狭心症や心筋梗塞といった虚血性疾患だけでなく、心不全、不整脈等の心疾患はもちろん、生活習慣病である高血圧症、高脂血症、糖尿病など幅広い診療が対象です。緊急性が高い病気のイメージがあるかもしれませんが、基本的には内科なので気軽に受診してほしい診療科なのです。
例えば、胸が苦しい、呼吸がゼーゼーするといった症状があるときに、肺や呼吸器の疾患を疑うでしょう。でも、それが狭心症などの心疾患が原因であることは少なくありません。狭心症とは、心臓の栄養血管である冠動脈が何かしらの要因で狭くなり、酸素や栄養が十分に供給されなくなる状態のこと。一時的な酸素不足を引き起こし、胸の痛みや圧迫感を感じます。狭心症は心筋梗塞前兆となることもあり、早期の発見・治療が重要です。
「循環器内科」ではどんな病気を治療するの?
心臓や血液の流れに関する診療科で、急性心筋梗塞、心不全、狭心症、不整脈などの病気が該当します。「緊急性が高い病気を診断するイメージがあるかもしれませんが、基本的には『内科』。気軽に受診してください」と、竹之内先生。
遠方の患者様向けに無料送迎サービス開始
狭心症などを発見するために有効な検査が冠動脈CTです。造影剤を注射して冠動脈を立体的に画像化し、狭窄(きょうさく)や動脈硬化の程度などを調べます。カテーテルを使わないため患者さまの負担が少なく、心エコーや心電図では見落としてしまう疾患を発見できます。当院では外来での検査が可能で、異常が見つかれば治療に入り、異常がなければ患者さまの安心へとつながります。
十勝管内各地の診療所等を訪問し、「検査を受けたいけど大きな病院まで通う手段がない」といった多くの患者さまと出会いました。そこで、当院では遠方の方を対象に「冠動脈CT・心精査外来の無料送迎サービス」をスタート。かかりつけ医の紹介状がなくても電話1本で予約でき、検査結果は、かかりつけ医とも共有し今後の診療に生かしてもらいます。
患者さまのことを第一に考え、居住地に関係なく誰でも同じ治療や診療が受けられることが当院の使命です。少しでも不安がある方はお気軽にご相談ください。
音更町木野西通14丁目2-1
Tel:0155・32・3030
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透析治療で通院される患者様の無料送迎サービスを開始いたしました。
※フリーマガジン「Chai」2025年9月号より。
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