2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

安心・とかちの暮らし(156)「怪しい投資話に注意!」

 「簡単にもうかる」などと勧誘する、投資トラブルが多く発生しています。特に最近では、暗号資産(仮想通貨)やバイナリーオプション取引に関するトラブルも。帯広消費者協会の協力でまとめました。(Chai編集部)

◇事例1
 知人からAI(人工知能)を使った暗号資産の投資を紹介され、一口50万円を購入した。月に3万円が入る話だったが、振り込まれたのは1回だけ。その後、知人や業者に電話したが連絡が取れない。

◇事例2
 SNSで広告を見て、海外業者とFX(外国為替証拠金取引)のような取引を申し込んだ。業者のホームページ上に示された円の相場状況を見て、円相場を予想する「バイナリーオプション取引」という金融商品の一種らしい。しかしホームページの情報がリアルタイムのものではないと知り、不審に思うように。そこで業者を調べると、財務局から警告書(※)が出ていることが分かった。
※無登録で金融商品取引業を行っているとして、金融庁(財務局)が警告書の発出を行った者の名称等を公表している(金融庁ホームページ「無登録で金融取引業を行う者の名称等について」参照)。

◇回答
●投資の実態や内容が分からない場合には、取引しないようにしましょう。暗号資産に関連づけた投資は、その実態や内容を確認することが難しく、暗号資産の話題性を利用しただけの詐欺的な投資話である可能性もあります。

●バイナリーオプション取引は、為替相場などが上がるか下がるかを予想するもの。簡単な取引に見えますが、リスクの高い取引です。業者の勧誘をうのみにせず、リスクが十分に理解できなければ取引しないでください。

●無登録業者との取引はやめましょう。暗号資産交換業・金融商品取引業の登録を受けた業者は、金融庁ウェブサイトなどで確認できます。

【相談窓口】
帯広市消費生活アドバイスセンター(とかちプラザ1F Tel:0155・22・8393)、またはお住まいの各町村消費者相談窓口か道立消費生活センター相談窓口(Tel:050・7505・0999)へ。なお、帯広消費者協会では、会員を募集しています。通常立ち入れないような施設を見学できたり、各種広報物の提供を受けられるなどの特典があります。年会費:1口2,000円 問:帯広消費者協会 Tel:0155・22・7161

安心・とかちの暮らし
暮らしの困りごとについて、帯広消費者協会の協力で事例を紹介する連載です。

※フリーマガジン「Chai」2022年2月号より。