2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

本日、寿司気分(3)「街中で粋に寿司をつまむなら~辰巳寿し」

〈にぎり 特上〉2,750円、〈辰巳巻〉1本2,750円の盛り合わせ。握りには取材日のお薦め、イサキ、赤貝、シャコなどがそろう。一方〈辰巳巻〉は白身、マグロ、ウニなどを巻いた人気メニュー

 接待に利用したり、仕事帰りにふらりと立ち寄ったり。街中に行きつけの寿司屋があれば何かと心強い。そんな店をお探しなら、ぜひ辰巳寿しへ。気さくな大将・齋藤辰哉さんが迎えてくれるので、〝寿司屋デビュー〞も安心だ。

 辰巳寿しは1967(昭和42)年、帯広の中心部で創業。店を切り盛りする二代目の齋藤さんは、大阪の辻調理師専門学校で学び、札幌の郷土料理店や寿司屋で修業を積んだベテランの職人だ。27歳の頃から辰巳寿しで働き、確かな腕で客の期待に応え続けている。

 ネタケースには、全国から取り寄せた20種以上の魚介がずらり。魅力的なネタを前に迷ったら、「最初に苦手な魚を教えて。それを除いてお薦めを握るからね」と、齋藤さん。おまかせの握りを満喫しているうちに、最初の緊張はどこへやら。カウンターで過ごす時間が、いつしか楽しみに変わる。

冷凍のネタは極力使わず、地元をはじめ日本全国から魚介を仕入れる

カウンターのほか個室の小上がりもあり、さまざまなシーンで利用できる。テイクアウトの問い合わせも気軽に

「当たり前のことしかしてないよ」と、あくまでも謙虚な齊藤さん。食材の下ごしらえからすべて一人でこなしている

繁華街から少し外れた隠れ家的な雰囲気。コロナ禍の今は、事前予約のみで営業している


<Data>
辰巳寿し
帯広市西1条南7丁目14-3
Tel:0155・24・6665
営:17時~22時(LO1時間前)
休:日曜、第2月曜

※フリーマガジン「Chai」2021年9月号より。
※撮影/辻 博希。写真の無断転用は禁じます。